■神経内科神経内科、と聞いて一体どんな病気の人が受診するのだろう?と疑問をお持ちになられたことはありませんか?
また、神経難病と呼ばれる診断・治療に難渋するような疾患ばかりを扱うような印象をお持ちの方も多いと思います。
神経内科とは脳、脊髄、筋肉、末梢神経などが、感染、血行障害、頭痛、てんかん、変性、遺伝といった種々の原因に
よって引き起こされる疾患を診断し、治療する科目です。したがって、不眠症、不安神経症など、いわゆる精神科領域の
疾患とは異なります。
代表的な疾患(症状)として、脳卒中(脳梗塞、脳出血およびその後遺症)、老人性痴呆症、頭痛、めまい、パーキンソン病、
てんかんなどがあります。
(さらに、精神神経科と混同されるかたも少なからずいらっしゃるようです。精神神経科の扱う疾患については
ここでは触れませんが、精神科疾患でも神経内科疾患でも似たような症状になることがあります。
両者の違いは、おおまかに言えば、症状の原因が脳や神経そのものの障害によるものなのかどうかということです。)Q:「脳や神経の障害」ってなんでしょうか?
A:ひとくちに言うのは難しいですが、たとえば脳梗塞は血管が詰まって脳細胞が死んでいる状態をいいます。
こうした脳細胞が死んだためにおこる症状を扱うのが神経内科といえます。いっぽう精神神経科は脳の機能的障害とでもい
いましょうか。明らかな神経の変化が見られなくてもその働きが異常なためにおこる症状・疾患を扱っています。
また、私たち神経内科医は、神経の先にある筋肉の疾患も扱います。
ここでは、できるだけ分かりやすく神経内科について触れてみました。Q:どんなとき神経内科を受診したらいい?
A:神経内科は、神経だけでなく、神経がつながっている筋肉や脳、脊髄の病気を主にあつかっています。
もっとも身近で、頻度も多いのが、脳梗塞(こうそく)や脳出血など、いわゆる脳卒中とよばれているものです。
現在社会問題になっている、高齢者の痴呆症も、重要な神経内科疾患です。外来の患者さんでは、頭痛、めまい、
しびれに困って受診される方が多いです。
しかし、ありふれた症状の影には、思いもよらぬ疾患が潜んでいることもあります。Q:検査にはどんなものあるの?
A:代表的なものにはCTスキャン、MRI、脳波、神経伝導検査、髄液検査などがあります。もちろん、糖尿病や膠原病(こうげんびょう)
やその他の一般の内科疾患でも、神経内科的な症状を訴える方は多いので、一般内科で通常行われる検査(血液検査やレントゲン撮影
など)も欠かせません。Q:患者さんの年齢層は?
A:良い御質問です。神経内科疾患は高齢者に比較的多い、といえるでしょう。脳卒中や痴呆症がよい例です。
高齢社会を迎え、神経内科は注目されています。私たち神経内科医は、ふだん高齢者と接する機会が多いので、
老化に伴う全身の機能低下を常に頭に入れたうえで診療します。これを老年医学といいます。視診、聴診、触診のほかに
診察器具を使って診察します。患者さんの訴えをよく聞いて、じっくり診察することが神経内科の特徴です。
そして、筋肉、運動神経、感覚神経、自律神経、脳・脊髄のどこが悪いのかを判断し、病気で悪くなった部位を確定するための
検査計画を立て、治療の方針を決めるのです。Q:神経内科は何をする所ですか?
Q:神経内科とはどんなところですか?
A 脳、脊髄、末梢神経、筋肉が悪い可能性のある方を拝見し、検査と治療をするところです。脳・脊髄・末梢神経・筋肉をまとめて
神経系と呼んでいます。Q:脳を侵す病気とはどのようなものでしょうか?
A:例えば、脳卒中、てんかん、アルツハイマー病などの痴呆を起こす病気、パーキンソン病、脳炎、髄膜炎、多発性硬化症などがあり
ます。Q:脊髄を侵す病気とはどのようなものでしょうか?
A:例えば、変形性頚椎症、椎間板ヘルニア、脊髄炎、多発性硬化症などがあります。Q:末梢神経を侵す病気とはどのようなものでしょうか?
A:例えば、ギランバレー症候群、糖尿病や慢性アルコール中毒による末梢神経障害、薬物や毒物による末梢神経障害などがあります。Q:筋肉を侵す病気とはどのようなものでしょうか?
A:例えば、筋ジストロフィー、多発筋炎、周期性四肢麻痺、甲状腺疾患や慢性アルコール中毒による筋肉障害などがあります。重症
筋無力症は、末梢神経と筋肉が接する神経筋接合部が侵される病気です。