■乳がん
乳がんは欧米諸国で高率に発生していますが、日本においても乳がんの罹患率、死亡率は年々増加
しています。この原因として初婚年齢、初出産年齢の高齢化、出産数の減少、食生活の変化などがあ
げられます。
 乳がんは90%以上がしこりで発見されています。他のがんと違って、自分自身で視診や触診をす
ることにより発見が出来ることから自己検診は非常に重要です。早期発見のためには月に一度程度の
自己検診はかならず実施したいものです。また、集団検診も施行されており定期的に検診を受けるこ
とも重要です。残りの乳がんはしこりを触れない乳がんで、マンモグラフィーや、乳頭分泌あるいは
乳頭部のびらんなどから発見されています。
 最近は診断法はもちろんのこと治療法も進歩し乳がんの予後は非常に良くなっています。特に早期
乳がんは最近増加していますが、手術も乳房を全部とる方法のみでなく乳房温存療法が施行される機
会が増えています。また、乳房を切除した後も乳房再建術を施行することも可能です。
 乳房にはがんでないしこりもできることが多いので、しこりがあっても神経質になる必要はありま
せん。このような場合はできるだけ早く専門医の診断を受けましょう。

 視診:両手を上げたとき乳頭の位置が左右で違っていたり、皮膚の一部がくぼむなどの症状、ある
いは乳頭がただれたり、血液の混じった液が出るなどの症状に注意。
 
触診:指の腹と手のひらで乳房全体および腋窩にかけて押さえてしこりの有無を調べます。この時、
指先でつままないようにしましょう。