■胃がん 

  癌による死亡者数の第一位は胃癌であるというのが日本の定説であった。しかし近年、胃癌による
死亡者数は減少傾向にあり、肺癌による死亡者が第一位となった。
これには、胃癌に対する国民の関心はもとより、医療技術の進歩による検診(胃透視や胃内視鏡検査)
が簡単に行えるようになり、比較的早期のうちに癌が発見できるようになったからである。
すなわち胃癌の発生率が急激に減少したのではなく、早期に発見でき根治的な手術が行える患者さんが増えた
ということである。しかも最近では、早期癌の一部では内視鏡的に治療が行えたり、腹腔鏡を用いて
手術を行うことができるようになり、必ずしも大きな手術を行わなくても治療が可能となった。
しかしながら、まだまだ進行癌で発見される患者さんが多く認められる。
これらの患者さんは以前に心窩部や、食欲不振、嘔気、嘔吐など何らかの症状があったにもかかわら
ず市販の薬を内服して症状が消えたという人だけでなく、大部分は無症状に経過していた人である。
上腹部の消化管検査は今では比較的短時間で痛みもあまりない検査である。40歳すぎて健康に自信の
ある人こそ検診を受けて早期に胃癌を見つけてもらって下さい。