■アレルギー
近年、生活環境の向上に相反するようにアレルギー性疾患が増えてきています。
アレルギーとは生体がある物質に対して異常な反応を示す状態のことで、
アレルギー体質は子供から大人までみられます。ここでは代表的なアレルギー性疾患を紹介します。

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子供のぜんそく
子供のぜんそくは昭和40年代から増加傾向が見られ、低年齢化も目立ちます。原因としては、住環境の向上によるダニの増加、早期離乳による高たんぱく質食の摂取等が考えられます。子供のぜんそくは風邪や気管支炎を伴うことや、運動により発作を引き起こす、食べ物がアレルギーの原因になる場合が多い、等の特徴があります。発作は日常生活にほとんど支障のない「小発作」から、激しい喘鳴・呼吸困難があり動くこともできない「大発作」まであり治療も段階により分類されます。早期での治療が適切でないと慢性発作に進行する可能性が高いので、専門医の診察をきちんと受けることが大切です。

大人のぜんそく
大人のぜんそくは小児ぜんそくを持ち越している場合と、成人以降に発病する場合とがあり、60%が後者と、中高年にも少なくありません。発作が起こると、呼吸困難、咳、喘鳴(呼吸とともにヒューヒュー音がする)がみられます。ぜんそく発作は気管支の粘膜の炎症が主因で、これを治さないと発作が繰り返し起こるので近年は発作の鎮静とともに、炎症を鎮める治療に重点が置かれています。また、薬物療法と同時にダニ・ホコリ・ペットの毛・フケなどアレルギーを引き起こす因子を遠ざけることや、喫煙、過労、ストレスも原因となるので注意しましょう。

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は「アトピー性素因」(様々な刺激に敏感な体質)、「アレルギー」、「皮膚バリア障害」(異物の侵入を阻む皮膚の防御機能が乾燥や刺激、感染などによって壊れる)の三要素によって発症すると考えられています。乳児期の場合は顔に湿疹ができ、それが体中に広がるのに対し、大人はほぼ全身に湿疹ができます。治療にはクリーム・ローション等のスキンケア製剤を朝の洗顔後と入浴後の最低2回使用し、乾燥を防ぐことが大切です。外用薬も自己判断することなく、必ず主治医の指示を仰いだ上で使用するようにしましょう。

花粉症
日本人の10人に1人は花粉症に悩まされているといわれます。最も多いスギ花粉症は2月中旬から4月にかけてみられ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉のイガイガ、咳等の症状が見られます。花粉症は花粉と鼻粘膜の肥満細胞が免疫反応を起こし、ヒスタミン等の化学伝達物質が放出されアレルギー症状を引き起こすことが原因です。治療は症状により抗ヒスタミン薬や局所ステロイド薬などの薬物療法が中心ですが、花粉が飛ぶ前に抗アレルギー薬を内服するのも効果があります。また、自分でできる対策としては、花粉の多い日は外出を控え、外出時はマスク、眼鏡を使用することです。